有)大阪歯周インプラントセンターは正式登記された
有限会社(特例有限会社)であり、
医療法人 白鵬会は医療部となっています
口臭と歯周病
口臭が主訴で来院される患者さんが最近増えました。
2009年度に当院を“口臭”を主訴に来院された患者さんは86名です。女性の患者さんが圧倒的に多く、6割以上の方が口臭を自分で感じていました。
検査で実際に口臭があった患者さんは23.3%と少なく、ほとんどの患者さんは“気にしすぎ”ということがわかります。
しかし、実際に口臭があった患者さんは全員歯周病でした。90%の患者さんが中等度の歯周病、10%の患者さんは重度の歯周病でした。
実際に口臭が出てくる段階では歯周病が中期まで進行している事がわかります。
口臭の円グラフ
2012年(1月〜12月)に口臭を主訴に来院された患者さんは65名でした。
平均年齢は34.7歳で比較的若い患者さんが多いのが特徴です。 最少年齢は12歳、最高年齢は63歳でした。女性の割合は38名(58.5%)と3年前の2009年に比較して男女差がなくなってきたように思います。
口臭を自分で感じている人は41名(63.1%)と他人や家族に指摘された割合より多いのは変わっていません。
実際に口臭があった患者さんは18名(27.7%)と少なく、”気にしすぎ”という感じは3年前と変わりません。しかし、歯周病の検査で中等度の歯周病であった患者さんは36名(55.4%),重度の歯周病と診断された方は10名(15.4%)で、明らかに歯周病が口臭の原因となっていました。
2013年(1月~12月)に当院で口臭検査を受けた患者さんは83名でした。
平均年齢は37.6歳で、女性が44名(53%)と男性39名(47%)よりも多い結果は、昨年度と変わっていません。自分で口臭を感じている人は66名(79.5%)と昨年度よりも増加しています。
家族や人から指摘された人も43名(51.8%)と増加し、自分でも自覚し他人にも指摘された方も26名(31.3%)いました。
検査の結果、実際に口臭が認められた患者さんは、25名(30.1%)で昨年度よりも少し増えています。
重度の歯周病が見つかった患者さんは、83名中15名(18.1%)で、この方たちは全員口臭がありました。重度の歯周病では高い確率で口臭が見られることがわかります。
※歯周病の進行度についての説明はこちらをご覧ください。
2014年(1月~12月)に当院で口臭検査を受けた患者さんは57名でした。
平均年齢は41.1歳で、女性が36名(63.2%)と男性21名(36.8%)でした。
機械による口臭検査の結果、実際に口臭が認められた患者さんは、57名中13名で22.9%でした。57名中、他人には指摘されないが、自分で口臭があると感じて来院した方は、24名(42.1%)ですが、この中に実際に口臭があった方はたった3名(12.5%)でした。自分で気にしている人は、実際には口臭がなく”気にしすぎ”の傾向があるようです。
2012年~2014年の3年間を見ると、実際に口臭があった患者さんは、205名中56名(27.3%)で、自分や他人から口臭を指摘されても実際に口臭がある患者さんは3割以下と少ないと言うことです。
ただし口臭検査と一緒に行った歯周病検査では、2012年には10名、2013年には15名、2014年は8名の患者さんが重度の歯周病と診断されていますが、33名全員に口臭が確認されています。
歯周病の進行が口臭の原因となっている事が多いのです。
※歯周病の進行度についての説明はこちらをご覧ください。
当院での口臭検査の結果の円グラフ(2012年1月~2014年12月 205名)
当院での口臭検査の結果
(2012年1月~2014年12月 205名)